月光の降る世界へ


「お前、誠太郎を何だと思ってるんだ!?

道具じゃないんだぞっ」


気がつくと、僕は片岡に向かって怒鳴っていた。


誠太郎は、こいつの子供なのに・・・・・・



「まあ、俺からしたら道具も同然だよ」



そう、当たり前のように言う片岡。


・・・・・・呆れてものも言えない。



「誠太郎がどうなったか、知りたいか?」

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