【続】隣の家の四兄弟
「え……ってことは、二人で住むのかい?」
「そういうことね!」
浩一さんも驚いた顔で確認すると、アキラは楽しそうに答えた。
アキラとチハルが二人で……?
え?でも、アキラは元々こっちにいたからいいけど、チハルまでって……。
「え……チハル、まだ居れるの?」
「んー。仕事は入るかわかんないけど、やっぱりもうちょっとココにいたくなっちゃったからね!」
あっけらかんと答えられるともうなにも言えない。
な……なんだったの、私のあの切ない気持ちは……。
「と、いうことで、みんなまたよろしくねー」
「えー」
「信じらんねぇ……近所とか」
「まぁまぁ。いいじゃないか、賑やかで」
チハルのノリに、孝四郎くんと三那斗は口を尖らせる。
浩一さんはそれを笑顔で窘める。
「あーうるせ……」
「あっ。セイジ!そんなこと言ってるとぼく、隣に戻っちゃうよ?」
「はぁ?ふざけんな」
「ねぇ?ミカはいーよねぇ?」
「えっ!」
そこで私に振らないで!
ぴょんと私に飛びつくチハルの肩越しに見える聖二は、明らかにおもしろくなさそうな顔。
にも関わらす、チハルの言葉をすぐ否定しなかったのは、そんな聖二が見れるならたまにはいいかも……なんてズルイ考えが頭を過ったから。
「もう!チハルってば意外に諦め悪いオトコなのね!我が兄ながら、溜め息が出るわ!」
腕組みしながらアキラが呆れたように言う。
「ねぇ、ちょっと!いつまで美佳に抱きついてんの!」
「そーだそーだ!離れろ!」
うわ。何だろうコレ。
すっごい騒がしいんだけど……。
チハルは私にじゃれついて、それを制止しようとする三那斗と孝四郎くん。
その光景を苦笑しながら眺める浩一さんに、呆れたようにソファに足を組んで座るアキラ。
そして、盛大な溜め息をつく聖二。
「もうっ。ふざけてないで、ご飯にしようっ」
隣の家の四兄弟と、その幼馴染ふたり。
彼らに囲まれて、私は今日も、明日も明後日も。
きっと賑やかに過ごしてます。
*おわり*


