上司と上手につきあう方法【完結】
「俺たち、仲良しだったんだよ」
「ちょっと、朝陽っ! 誰が仲よしだって!?」
「仲良くケンカできる俺たちのこと」
「ばっ、バカ言わないでっ!」
必死で両手で彼の胸を押し返すけれど、朝陽はケラケラと笑って放さない。
彼はバカみたいに笑ってるけど、目は挑戦的にきらりと光り、唇には彼らしい微笑みが浮かんでいる。
私の抵抗なんて屁とも思っていないのが伝わってくるようだった。
「ああ、そうなんだ~大学時代の知り合い……」
朝陽を気に入っているに違いない、女の子が念を押すように口を開く。
うう……視線が痛い。
私はしぶしぶうなずいて、朝陽の腕を押しやりつつ、引きつりながら笑顔を作った。
「知り合いなだけ、だから。やだな、山本君。六年ぶりに会ったのにそのテンション。周りから見たらビックリされちゃうじゃない~アハハ……」