上司と上手につきあう方法【完結】

「樹齢二千年……拝んどこう」



紗江子が真面目な顔をして手を合わせる。

あと、龍のお顔をした杉(枯れて千年以上経つらしい)もあったりして、伴ちゃんは「パワーを感じます!」とスマホで写メを取っていた。


それから三人で、拝殿の左から赤い鳥居をくぐり、階段をのぼり、本殿へと向かう。

私にはパワースポットから何かを感じる霊感なんてないのだけれど、静謐な敷地内にいると、やはりここは、数千年の人々の祈りで清められた神様の場所だと思わずにはいられなかった。


なんてお祈りしようか迷ったけれど、具体的には何も思いつかず、ただ手を合わせる。

そしてお参りをしたあとは、お守りを見に行った。



「恋みくじも可愛いんですけど、パワーストーンのブレスレットも素敵なんですよ~」



そういう伴ちゃんは、お土産、と言いながらいくつも縁結びのお守りを買っていた。



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