上司と上手につきあう方法【完結】
どうしよう。
私……何か変なこと、言った?
もしかして余計なお世話だった?
「あの、」
「――平尾」
一瞬真っ白になりつつも、怒らせるつもりはなかったのだと、言い訳をしようと思ったその瞬間、さえぎるように低い声で名前を呼ばれて。
顔を上げると同時に、部長は私を背後の壁に、ドン、と手を突く。
私の背中はピッタリと壁に押し付けられ、さらに部長に覆いかぶさるように迫ってこられて、逃げられなかった。
「あ――」
やっぱり余計なお世話だったんだ。
怒らせるつもりなんてなかったのに……!
半泣きになりつつ、謝罪の言葉を口にしようとしたところで、部長がゆっくりと顔を近づけてきて、私の視界を覆うように影をつくる。