上司と上手につきあう方法【完結】

彼の息遣いさえ感じられるくらいの距離。ブワッと、全身の毛穴という毛穴が開く。


ち、ち、近いーー!!!


思わず息を止めてしまう私。


か……かみつかれる……!


恐怖のあまり、ぎゅうっと目を閉じていた。

冷静になれば部長が私にかみつくなんてありえないのだけれど、怒らせたからかみつかれるというわけのわからない思考に、私は完全に取りつかれていた。


どうしようっ……!


心臓がキリキリと絞り上げられるような痛みを覚えたと同時に、彼のもう一方の手が私の首筋に置かれて、ビクッと体が震える。

もしかして、かみつかれるんじゃなくて、首を絞められるのかもしれない。早いところ、ごめんなさいと、土下座して謝るしかないのかもしれない。


そうだ、このまま部長を前科者にするわけには……!!!


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