上司と上手につきあう方法【完結】
えっと……説得力がない?
意味が分からない。
いや、その前に、今、もしかして、キス……した?
いや、まさかまさか、そんなはずは……はずは……。
「あの、説得力って……仕事の話、でしょうか……」
私の問いかけに、部長は切れ長の目を細めてひどく険しい表情をする。切れる寸前って感じ。
どうやら違うらしい。
でもほかに思いつかないよ、部長の考えてることがさっぱりわからないよ。
「お前が俺のことを好きだって……」
「え……?」
「――もう、いい」
ため息をついたあと、部長は何かを吹っ切ったように私の体をしっかりと両手で抱き寄せ、そして不機嫌そうに眉根を寄せたまま、今度はちっとも優しくなく……むしろ乱暴に、かみつくようなキスをした。