上司と上手につきあう方法【完結】
私の逃げ道を封じるように、先回りする部長の手練手管に、完全に降伏寸前だった。
意外すぎるけどうっとりはヤバい。これはまずい。
このままでは私、流されてしまう自信がある……!
「だ、だめです、もう、わたし、立てない……からっ……」
息も絶え絶えに、部長の胸を押し返そうとしたのだけれど、手のひらに感じる部長の胸板はやたら熱くて。何かいけないものに触れてしまった、そんな気がして、思わず引っ込めていた。
けれど彼は、そんな私の様子を見て、唇の端をほんの少し持ち上げて微笑むと
「そうだな。ではベッドに行こう」
身をかがめ、私のひざ裏に片手を差し込み、ひょいっと抱き上げてしまった。
ええええええ!!!!!
「ちょっ、ぶちょ、あの、」
軽々と抱き上げられたことにまず驚き、それからベッドという単語に、目ん玉が飛び出そうになった。