上司と上手につきあう方法【完結】
「そうだなって、おかしくないですか?」
「なぜ?」
なぜ!?
わざとでもない、ちょっと不機嫌そうに尋ねてくる部長に、言葉を失った。
そして部長はいつものぶっきらぼうに見える無表情に戻ると、まっすぐに寝室へと向かい、私を抱いたままドアを開けて中に入る。
それからやっと、部屋の端のセミダブルのベッドに下ろしてくれたのだけれど。
「ちょっ……」
驚いて、上半身を起こしたまま、慌てて後ずさる私。
瞬間、ゴスッと音がして、後頭部に衝撃が走る。
「いったあい……」
あまりの痛みに泣き言を口にしながら、振り返ると、枕の上にベッドフレームにひっかけるタイプの、アイアンワークのちょっとすてきな棚がついていた。どうやらその、木製の棚部分に頭をぶつけたらしい。