上司と上手につきあう方法【完結】

ジッと見つめ合う私たち。


眼鏡の奥の部長の瞳は、会社では一度も見たことがないような、無防備な熱を放っている。



こういう時に何を言えばいいんだろう……。

何を言っても、嘘のような気がして、結局私は、何も言えなかった。


ドキドキ、心臓がうるさい。

息が止まりそうで……体は燃えるように熱い。


これってよくないよね。

私、都合のいい女になっちゃうのかな……。


部長は彼女が泣くほど好きで、私は昨晩フラれたばっかりなんだから。


この展開はきっと、部長のヤケみたいなもので――

だから止めるなら今しかない。

これ以上部長の熱を知ってしまったら、私はもう後戻りできなくなる。



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