上司と上手につきあう方法【完結】
思わず逃げるように膝を立てると、今度はひざ裏に手が差し込まれて、持ち上げられる。
その片足を彼の肩に乗せられたと思ったら、部長は私の顔の横に両手をついて顔を近づけ、そっと優しいキスを落とした。
こんな恥ずかしい格好させておいて、まるでいたわるような優しいキスするなんて……。
そのギャップに激しくとまどう私。
どうしよう……
私、ただ寝転がってるだけなんですけど……!
そして部長って……
もしかして、ムッツリ……!?
ゴクリと息をのみながら、私を見下ろす部長の瞳を見つめ返す。
彼の漆黒の瞳は、恐ろしく真剣で、妖艶だった。
なぜか、悲しい、どこかせっぱつまった色気のようなものが、溢れ、滴り落ちるのを感じた。