上司と上手につきあう方法【完結】
部長は私に押し倒されると思っていなかったのか、目を真ん丸にしていたけれど、やがて眼鏡がないことに気付いて、シーツの上を手探りで探しはじめる。
私はその手を上からつかみ、
「まったく見えないわけじゃないんでしょう? だからかけなくていいです」
と顔を近づけた。
「――」
部長は私の言葉を受けて、微かに目を細め、静かに見つめ返してきたけれど、やはり見え方に不満があるのか、小さく首を横に振る。
「――だけどよく、」
「そんな私のことばっかり見てなくていいんですってばーっ!」
私はベッドの上に正座して、バシバシとマットを叩く。
なんだかもうじれったくてたまらなかった。