上司と上手につきあう方法【完結】
「ひっ、平尾!?」
怒ったかと思ったら、次の瞬間にはいきなり泣き出したわけのわからない私に、さらに目を剥き、ぽかんと口を開ける部長。申し訳ない。
面倒くさいのは私なのに、なぜか彼は慌てたようにその場に正座し、それからおそるおそる、私の肩に手を乗せた。
そしてそのまま、彼の胸のほうに引き寄せる。
私の体は、よろりと彼の腕の中に納まってしまった。
たった数時間重なり合った体なのに、すごくぴったりな気がする。
「――悪かった」
低い声で、部長が耳元でささやくものだから、涙腺がさらに緩む。
「ううっ……ひっくっ……うーっ……」
だけど謝罪の言葉を聞いて、ますます凹んだ。
謝ってなんかほしくないよ。
私は部長に後悔なんてしてほしくないのに。