上司と上手につきあう方法【完結】

これで死んだら、いわゆる腹上死ってやつにならないかしら。いや、正確には違うのかな……。
もう終わっちゃってるし……。


そんなアホみたいなことをグルグル考えていたら、

「そんな馬鹿なことを言うな。死ぬな。お前に死なれたら困る」

部長がため息をついて、それから後頭部を撫ではじめる。


その手つきがあんまりにも優しいから、なんだかもう切ないなら苦しいやらで、また涙があふれた。

そして悔し紛れに、ぎゅうっと唇をかみしめると、部長は私の顎に手をのせ、指先で唇の上を優しく撫でる。



「あんまりかむな」



もう、やだ。

優しくされたら、離れられなくなっちゃうよ。

知らないからね。そうなって困るのは部長なんですからね!?


そんな思いを込めて、声を絞り出す。



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