上司と上手につきあう方法【完結】
「ぶちょーの、ばかっ……」
「ああ、そうだな。馬鹿ついでに、優しいお前に頼みがあるんだが、聞いてくれるか」
優しいって。私、優しくないし。ずるっこいし……。
だけど、部長に頼みがあるって言われたら、何が何でも断れないって思っちゃうくらいこの人のことが好きだ……。
ああ、部長のこと、重い男だってびびっちゃったけど、私だって十分、痛いヤツだ。
「――なんですか……グスッ……」
もう、私のこと利用したいならいくらでもすればいい。
恨みがましい気持ちで、涙を拭きながら部長に問いかける。
「とりあえず体調を戻したら、近いうちに俺と一緒に実家に行ってほしい」