上司と上手につきあう方法【完結】
「だから部長は、私のこと美琴って呼んでください」
「みっ!?」
なぜか見る見るうちに顔を赤くする部長。
え……名前で呼ぶってそんなに恥ずかしい?
ちょっと止めてよ、素で照れられたらこっちまで恥ずかしくなっちゃうじゃん!
これは「練習」で「特訓」なんだし!
本気じゃないし!
だけど一度出した言葉は引っ込めることも出来なくて、私はしどろもどろになりながら、部長に説明した。
「わ、私は、その、部長のこと、さ、ササグさんって、呼びますから。あ、でも挙動不審になりそうなんで、なるべく呼ばないようにしますけど、いざというときには、そう呼びますから……」
「わ……わかった……」
「――」
「――」
なんだろう。
すっごく、すっごく恥ずかしい……。
一人で照れながら、うつむく私。