上司と上手につきあう方法【完結】
部長は涙目で謝る私の手首をつかみ、そのままホームへと降りると、客の大半が地上へと続くエスカレーターに向かうのをよそに、私をベンチに座らせ、ゆっくりと背中を撫でてくれた。
「大丈夫か?」
「は、はい……げほ……」
あーん、もうやだーーー!!!
キャンディで喉つまらせるって……もう……うう……。
ようやく咳が収まった私。
目の端に浮かんだ涙を拭き、しっかり凹んでいると、部長は「少し歩くか」と私の手を取り、歩きはじめる。しかもしっかりと指を絡めて、いわゆる恋人繋ぎってやつで。
手……手ーー!!!!
おかげさまで、喉にキャンディを詰まらせたことなんかぶっ飛んでしまった。
――――……
つくば駅を出て、目の前の大通りをまっすぐに歩き始める。
左手に百貨店を見ながら、団地を抜けると目の前には公園が広がっていた。