上司と上手につきあう方法【完結】
「ばか部長……」
普段、鬼だなんだって思ってる部長。
むっつりだけどバリバリ仕事出来て、スーパー男子だって思ってたけど……本当は違うんだ。
彼女にフラれて、ヤケ酒飲んじゃうような、そして別れたくないって泣き言言っちゃうような人なんだ……。
そもそも飲ませたのは私だし……。
(普段厳しい部長と話せることにテンションが上がって、私も調子にのってたことは否めない)
だいぶ部長に対する目が変わったかも。
部長も人の子だったんだね、みたいな。
床にうつぶせになって眠っている部長は、どこからどうみても普通の男子って感じだから、腹を立てても仕方ないかな、と思わせるそんな雰囲気を醸し出していた。
「――キスのこと、彼女のこと、内緒にしてあげますね」