上司と上手につきあう方法【完結】

週が明けて、月曜日。

JRを降りた後、駆け足で会社へと向かっていた。


我がダブルベリーの本社は、実は東京ではなく筑波にある。

全従業員は150名。人事と総務のメイン機能が本社にあり、残りの事業はこの東京営業所で(おおよそ120名)東京駅から徒歩五分のとあるビルの、上下二階のフロアにオフィスを構え機能していた。



「おはようございまーす!」



セキュリティカードをバッグから取り出し通した後、そのまま首にかけてフロアの中に入る。


出勤時間ピークには少し早いけれど、

「おっはよー」

先に来ていた紗江子が、コーヒーを飲みながら手を振ってきた。



「ちょっとー、金曜日どうして帰っちゃったのよ? 仕事なんて嘘でしょ? 気になってたんだから」

「あー……あはは」



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