上司と上手につきあう方法【完結】
「気が付いたら土曜の昼だった」
「はぁ……」
苦悩に満ちた部長の顔を見ていると、なんだか笑いたくなる。
にやける頬を引き締めるのが大変だった。
必死に悲しい出来事を思い出しつつ、神妙な表情を作る私。
「床に倒れていたんだが、毛布がかけられていた。あれは……君か?」
「――はい……まぁ……」
しかたなくうなずくと、部長は一瞬で真っ青になり、くしゃりと前髪に両手を入れて、その場にしゃがみ込んでしまった。
ブラインドから差し込む朝日が、彼のスーツに縞模様を作る。
いつもツンツンクールな鬼部長のこんな姿を見る羽目になるとは……!
内心ワクワク……いや違う。
ヒヤヒヤしながらも、しゃがみ込んだ部長の隣に立ち、彼の顔を覗き込んだ。