上司と上手につきあう方法【完結】
朝陽に影響されすぎだよ……。
「あ!」
突然、横断歩道を渡り切り、オフィスを前にして、ふと朝陽が立ち止まる。
「どうしたんですか?」
伴ちゃんが首を傾げて尋ねると、
「さっきの店に忘れ物したみたいだ」
と、朝陽。
わざとらしくスーツのポケットのあたりをポンポンと叩いている。
「先に戻っててもらえますか?」
「でも……」
「大伴(オオトモ)さん、急ぎの仕事あるでしょう? すぐ戻りますから」
「はい、わかりました」
伴ちゃんがうなずくと同時に、彼の視線は私へと向けられる。
「で、よかったらついて来てもらえませんか?」
「はっ……はぁ!?」