上司と上手につきあう方法【完結】
朝陽の真っ直ぐな眼差しに見つめられて、心の奥の、普段はまったく意識しない場所を、こじ開けられたような痛みが走った。
朝陽……。
不覚にも、思わず見惚れてしまったその瞬間。
彼は手を伸ばし私の手首をつかむと、点滅し始めた横断歩道を走り始めた。
「ちょっ、えっ、待ってっ……! きゃー!」
引きずられるように走らざるを得なくなった私。
助けを求めるように後ろを振り返ったけれど
「先帰ってるねー」
「え、ちょっ、紗江子!?」
紗江子と伴ちゃんは、なんだかキャッキャしながらビルの中へと消えていく。
ひ、ひどい!
二人とも絶対、なんかいろいろ誤解しているうえに、面白がってる!!!