政略結婚~天使に導かれて~
愛は、動けるようになると、すぐに颯太の病室へ向かった。

「颯太・・・・大丈夫?」

「おぉー、愛か。ゴメンな、最後は倒れてしまって・・・」

「何言ってるのよ!? ちゃんと赤ちゃん、見たでしょ!」

「あぁー、ものすごく感動した。本当に、良かった!!」

颯太の嬉しそうな顔を見ると、愛は産んで良かったと思い

「颯太・・・・愛してるわ・・・・」

「愛・・・・・・」

「颯太、明日、動けるようになったら、私の病室に来てね!
 赤ちゃんが待っているからね!」

「あぁー、写真撮らなくちゃな!」

「うん。ところで、名前何にするの?」

「んっ、もう決めてあるよ!」

「なに?」

「んっ、名前はね。 『島津 光太』にしようと思う」

「島津 光太・・・・いい名前ね!・・・でも、なんかお兄様と
 似ている名前になるわね!? フフフッ・・・」

「そうだな。孝太郎君と、似ているかも・・・・でもいい名前だろ!?」

「うん、いい名前よ!颯太の初めてのプレゼントよね!!」

二人で顔を突き合わせながら、キスをした。
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