政略結婚~天使に導かれて~
再会したあと、悠太は、愛を愛しく想いながらも、優しい義弟に徹して
来たが、颯太が亡くなる前に、悠太の気持ちを見抜かれていたことに
正直焦ったが、颯太はそんな悠太を許し、ましてや愛を幸せにしてくれ
と、頼まれた・・・・。

兄の心の大きさに、何も言えなかった悠太だが、颯太の三回忌が
終り、自分の中でも一つの区切りがつき、これからは愛に対する
気持ちに、きちんと向き合うつもりでいたら、昨夜の流れになった。

悠太は、もう二度と愛を離さないことを、心に誓い、光太と三人で
生きていく事を、颯太に誓った。

「ただいま・・・・・」

「ゆーたん・・・・」

悠太が玄関のドアを開けると、光太が走って、悠太に抱きついて来た。

「あら、愛ちゃんは?」

「あぁー、忙しそうだったから、俺が来た! 父さんは?」

「書斎にいるわよ・・・・呼びましょうか?」

「うん、話があるんだ・・・・・」

悠太は、豊と君子に愛との事を、話すつもりだった。
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