彼女のすべてを知らないけれど
裸の少女が俺のベッドで眠っていたのは、その翌日のことだった。
大学帰り、直で猫探しをするつもりだったが、その前にいったんアパートに戻り、荷物を置いてから出かけることにしたのだ。
課題をこなすのに必要な本を数冊、大学内の図書館で借りてきた。
バッグの中に詰め込んだ本は、一冊一冊は軽くても、数冊もあると重たいしかさばる。これでは、猫を探しづらい。
普段、最低限の筆記用具とその日必要な教科書しか持ち歩かない俺にとって、今日のバッグは長時間持ち歩いていたら疲労してしまいそうな重量感があった。
「やっぱり、ミコトはいないか」
昨日に引き続き、命を司る神はいないようだ。
借りてきた本をパソコン部屋に置いておくため、俺はベッドルームの扉を開けた。パソコン部屋へは、ベッドルームを通過しないと入れない。
そこで俺は、鳥肌物の光景を目にしてしまう。
見ず知らずの、裸の女の子。しかも、未成年者。色んな意味で、危険な香りがする。