彼女のすべてを知らないけれど
女の子がいるというだけで爆弾を仕掛けられたような気持ちになるのに、彼女はどういうわけだか裸で……。俺はため息をつくしかなかった。
「この子、ここを自分の部屋だと思ってるのかな……。困ったな……」
ミコトが何も説明してくれない以上、ここは自分で何とかするしかない。
俺は、彼女を起こさないよう静かな足取りでチェストの前に移動した。
何でもいい、とりあえず何か服を着てもらわないと、彼女が起きた後、目を合わせてしゃべれない。
「これでいいかな? ちょっと大きいかもしれないけど」
Tシャツとハーフパンツ、パーカーを取り出し、彼女の枕元に置いた。
当然のことながら、女物の服なんて持っていない。こんな時、妹か姉がいれば彼女に着せる服について相談できたかもしれないが、あいにく俺は一人っ子である。
「しょうがないよな。今のところは、これで我慢してもらうしか……」