生まれ変わる光
僕が人差し指を立てながら、彼女に向かってそう言った刹那。
――それは、僕たちの前に姿を現した。
「うわぁー…!」
突然庭の茂みから現れたそれに、彼女は驚きと歓喜の声を上げた。
そんな彼女を見て、また光を見た。
「やっぱり……、ホタルだったんだな」
僕らの目の前に姿を現したのは、黄色い光を放ちながらふわふわと飛ぶホタルだった。
僕も少し、驚きながらそれを見ていた。
多少はさっき光ったものの正体に気付いていたけど、驚いたのはその正体がホタルだったからじゃない。
現れたのが、大量の光を放つホタルの集団だったからだ。
おそらくこのホタルたちは、僕の家の前にある小川で孵化したホタルたちだろう。
……でも、知らなかった。
こんなにもたくさんのホタルが、生まれていたなんて。