偽りの婚約者



「この際だから言わせて貰う。
俺は君の事が、ずっと気になってた。
でも、それは同じ職場の後輩だからで手のかかる妹のようなものだと……ずっと思ってたんだ。
でも、そうじゃないと分かった。
やっと気付いたんだ安西さんが好きだ」




……主任が私を好き?



耳から入って来た言葉を脳が理解するのに時間がかかった。



「そんな事を言われても……困ります」


主任は頼りになる先輩で異性として好き、という気持ちはないし、そんな風に見たこともない。



「安西さん俺は何かあっても好きな人を利用するような事は絶対しない」


東條さんだって今は私の事を利用しようとなんてしてない。




立ち尽くしていた私に主任が近付いてきた。
危険な気がしたのに主任の言葉に驚いてしまい動けなかった




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