偽りの婚約者
家に帰ると東條さんが来ることになっているから私も一緒に話しの場にいるようにと言われた。
「千夏、これから東條君と話しをするが私達が納得できなければ、その時は彼と別れなさい」
東條さんと別れるなんてそんなの嫌だ。
「お父さん、私は東條さんと別れたくない」
「安心出来る、相手じゃなければ結婚は、させられない」
「でも、東條さんにも事情が」
来客を知らせる呼び鈴が鳴った。
「そんな事はとっくに想像はついている。それはこれから本人に聞く」
部屋の隅に座って待っていると東條さんが入って来た。
東條さんはさっき電話で心配するな、分かって貰えるように話すって言っていた。
大丈夫、復讐を考えてしまうほど追いつめられてしまった東條さんの事をきっとお父さん達は分かってくれる。
東條さんはお姉ちゃんに来た手紙を見せられお父さんの質問に答えながら私に話してくれた話しをお父さんさん達にも話した。