偽りの婚約者



「滝本慎一は汚い手を使って父と母に近づいた。
同じように苦しめたかった……。
だけど千夏さんが復讐を止めてくれたんです。
彼女を傷つける事は、もう絶対にしません。
だから彼女と一緒にいる事を許してもらえませんか」




「今後、千夏を利用したり傷つけたりしないと約束できるのか?」



「約束します」


「千夏はどうなんだ?」



「わたしは……東條さんと一緒にいたい」



「そうか、君の事を全て信用したわけではないけど娘も君を慕っているようだしさっき傷つけないと約束してくれた。
だから千夏を頼むよ」




東條さんを見送るために家の玄関先に出て、止めてある車の所まで一緒に歩いた。



どちらからともなく手を繋いだ。



「でも良かった。
お父さんとお母さんが許してくれて」



「そうだな、俺の話しをちゃんと聞いてくれて分かって貰えて良かった」











< 200 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop