偽りの婚約者

あれから、時間が経ち。
今、私達3人はラーメン屋のカウンター席でラーメンを食べている。
場所にあれだけ揉めて結局、来たのは今いるラーメン屋だった。




別に、不満があるわけじゃない。
麺もスープに程よくからんでて美味しい。
今度は東條さんと来たいって思ったし……。
ただ紗季さんが無言なのが空気を重いものにしていた。



「中島さんが食べたいって言ってた洋食のお店に行っても良かったけど二人には、ここのラーメンを食べてほしかったんだ。
美味しいだろう?」



「……たしかに美味しいですね」



「中島さんはまだ機嫌が悪そうだな?」


「主任の勘違いじゃないですか?機嫌ならとっくに直ってます。
美味しいから食べる事に集中していたんです。こっちは奢って貰う身だし文句なんて言えないでしょ」



「……場所をここに決めた時に文句を言ってたじゃないか?」


「主任の聞き間違いじゃないですか?文句なんか言ってませんよ」





良かった紗季さんの機嫌は直っていたようだ。


「でも本当、美味しいわね。今度は玲奈も連れてまた来ない?」



「いいですね」



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