偽りの婚約者



「あっ、言い忘れてました。今度の金曜日に経理課の飲み会があるんです」


「飲み会が……あるのか?
飲み会が終わったら電話しろ。迎えに行く」




「……東條さんが迎えに来てくれるんですか?」



この間ラーメン屋で主任が言っていた飲み会が金曜日にあることを東條さんに言うと迎えに来てくれると言われた。
金曜日には東條さんには会えないって思っていたから嬉しい。



「途中で帰れそうな時間が分かったら早めに連絡してくれて構わないからな」



「はい」



それから一週間が過ぎて飲み会の日。



「千夏、用意できた?」



「出来ました」


「行くわよ」


仕事が終わってメイクを直してから紗季さんと飲み会のお店に向かった。



「安西はノンアルコールか?烏龍茶がいいよな?それとも最初の一杯だけはカクテルかチューハイにしとくか?」


「そうですね。最初の一杯だけカクテルにします。メニュー見たいです」


「また聞きに来るから、これ見て決めといて」







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