偽りの婚約者
「紗季さんは、東條さんの事が好きなんですか?」
「そうよ、今そう言ったでしょっ!!
本当に千夏って鈍いのね」
「ごめんなさい」
イライラした紗季さんについ謝ってしまったけど、今の言い方はないんじゃない。
「会いに行った時に好きだったって告白したの。そしたら私の気持ちを受け止めてくれたわ。
私ね……東條君に抱かれたの」
え?
今……紗季さんは何て言った?
東條さんに抱かれたって言ったの?
そんなの嘘だ。だって……?
私の事を好きだって何度も……それに結婚しようって言ってくれたのに……。
きっと紗季さんは、作り話で私をからかってるんだけなんだ。
「紗季さん、作り話でからかわないで下さいよ。
冗談はやめて下さいね」
そう言って紗季さんを見たけど紗季さんは笑ってなかった。
本当の事……なの?
やだっ、そんなの信じたくないよ。