偽りの婚約者


「紗季さん嘘でしょ?」



「残念だけど本当の事よ」



今、私の目の前にいるのは本当に紗季さん?



とても冷めた目で私を見ている……まるで私の事を憎んでいるようにみえる。
ずっと、そんな目で見てたの?




「信じられない?証拠があるはずだから自分の目で確かめてみたら?」



「……証拠って何ですか?」


紗季さんは腕を出した。



「腕時計を忘れて来たの。
この後、東條君の所に行くんでしょ?
だったら千夏が持って来てよ」




< 221 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop