空と虹の境界線
「岡田さん、相談って?」
この岡田さんに、何か悩みがあるとは到底思えない。
口に団子を頬張りながら、岡田さんの様子を伺う。
「あぁ・・・かなり言い難いんだがな」
顔を赤くしながら、なかなか口を割ろうとしない。
うん、これは――――
「恋愛相談、ですね?」
「何で分かった!?」
バッと、席を立ち上がる岡田さん。
普通、見てれば分かるからね?と言いたい所を我慢する。
こんな人にも・・・こんな悩みがあるんだな。