カローナ姫の黒猫
シルヴィはルイのその言葉に安心したのか、ホッとした様子でルイに向かって恭しくお辞儀をすると、口を開いた。
「…し、しかし、カローナ姫がまさか、ルイ殿のご友人だとは思いませんでした…。ルイ殿にまで祝福されるとは、嬉しいしだいです」
そう言いつつ、チラリとカローナに向かって非難の目を向けるシルヴィ。
なるほど、何故言わなかったのかとでも言いたげな視線だ。
しょうがないじゃない。私だって今、知ったんだから。
「いえ、実は、今日はある発表がありましてこちらの城に来たのですよ」
「……発表ですか?」
訝しげにシルヴィが口を開いた瞬間。
「はい。実は随分前から私はカローナ姫へ求婚していまして…この前、ようやく受け入れて頂いたのでそのご報告にと」
…!?!?
満面の笑みでルイは、シルヴィに向かって言い放ち、カローナの腕を優しく掴むと自分の方へと引き寄せた。