最後の血肉晩餐
 今日の俺は司会者だ。遺族を見つめつつ、司会進行をする。


遺影には5歳の天使のような男の子が写っていた。泣き叫ぶ、会場の声が俺の耳には一切届いてなかった。意識は既に吉祥寺へ向いていた。


吉祥寺なら食べる場所が沢山ありそう。すっげ~楽しみ!


「やべ、葬儀屋が微笑み浮かんでは失礼になる。抑えなきゃ、抑えなきゃ……」


小声で必死に抑えた。もうすぐ一連の流れが終わる。


「それではこれより出棺となります。

近親者は玄関右手側からでますので、玄関に靴の用意をお願い致します」


後は片付けと、会食の準備。20時までもうすぐだ。
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