最後の血肉晩餐
 20時に仕事を終え、レンタカーを借りにバイクで向かう。悩んだあげく、エコカーのプリウス、銀色の車種を選択し吉祥寺へ向かう。


洋子にメールを送る。


――あと40分くらいで着くから、お腹が空いたでしょ?

どこかお店にはいって、お酒でも飲んで待っていて。


――はぁ~い! じゃあお酒でも飲んで待ってますね~。お店探してみます!


10分後くらいに、またメールが届いた。


――吉祥寺駅前、パルコ近くの牛田屋という焼肉やさんに入りました! ここ凄く美味しいんですよ!


――わかった。すぐ行く。お腹空いていたら、先に食べてて良いからね。


メールを返信し、カーナビで住所を検索し、急いで向かう。


「俺もお腹空いたなぁ……もうこんな時間か。焼肉かぁ、いいねぇ! もうちょっとで着くぞ」


店から近い駐車場に停めて、全速力で走った。獲物の肉を追う、チーターかのように。


辺りは土地柄なのか、サラリーマンや学生、年代が幅広く、賑やかだった。
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