最後の血肉晩餐
 それに彼女はなんだか甘えられるのが好きな感じもした。感覚的なものだけど。甘ったるい声は好きなはず。


「うわぁ~優しい声を聞いたの久々かも! あっ私、名前を言ってなかったわね! 見上文江って言います。宜しくね!」


「僕は友介っていいます。こちらこそ宜しく! 僕も気になることあるんだ~文江さんは何歳くらいなの?

年齢を聞くのは失礼とはわかっていても、君を身近に感じたいんだ」


「友介くんより二つ上だよ~。私も身近に沢山感じてほしいな!」


とくん……一瞬だけど、心臓が波打った。俺は馬鹿か? 元彼女と同じ年齢を言われたくらいで、胸がずきっとするとは。


これ以上思い出したくない。


しまった。嫌な出来事をまた一つ思い返してしまった。俺ってこんなに未練たらしかったっけ?
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