最後の血肉晩餐
2本缶コーヒーを買って戻ると、充先輩が患者の部屋の前にいた。


「どこに行ったのかと思いましたよ! 充先輩!」


「あっ、ごめん! もうそろそろ20時になるし、夜ご飯を買いに行っていたんだよ。玉将の唐揚げ弁当でいいだろ? ここの病院の近くにあるんだ」


「もぉ~! 俺が買いに行きますよ! 充先輩はプロフェッショナルで、それは下っ端の俺の役目ですから!」


「なにいっているだよ。俺は友介を認めてるよ」


肩をぽんっと叩いてくれた。俺は仕事関係でも恵まれていて幸せだな。


死神の俺達は、死を待ちながら美味しそうに、唐揚げ弁当を食べ始めた。傍からみたら、どう思われているんだろうか?


知ったこっちゃない。これが俺達の仕事だから。弁当を食べ、その空き箱を捨てに行こうとすると、充先輩が言った。


「もう、20時40分か……ちょっと、外にタバコを吸いに行っていいか?

あと、万が一の夜食も買ってくるよ。」


「いいですって! それは俺の役目ですから」


「いいんだ。タバコを吸いに行くついでだよ。俺はじっとしていられないたちでな。悪いけどいてくれ。もし、その間になんかあったら電話でもメールでもくれよ」


タバコを吸わない俺は、見張り番をするのが得策なのかも知れないと思い、承諾をした。
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