最後の血肉晩餐
「みんな、今日夜伽を手伝おうかと思って、遺族と話してみようかと思うんだ。

みんなは先に帰ってて良いよ。ほら、一応彼氏だったわけだし」


充が最後の別れを惜しみたいかのように言った。


「じゃあ頼むよ充」


「俺も出来れば、優香のことは早く帰って忘れたいんで、お願いします」


「充先輩、お願いしますね」


充はこちらに微笑みながら、うなづいた。


夜伽(よとぎ)とは、線香の日を絶やさないようにすること。


昔は交代で寝ながら見張っていたもんだが、現在では会場の都合によるが、一度帰る方が増えた。


俺も傲慢女のせいで、どっと疲れたから早く帰りたい。
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