最後の血肉晩餐
 賢二には負けたくない。プラス元彼女を忘れたい。


そして暗黒の仕事から一時でもいいから忘れさせて……連れ出してくれ! 願いよ。届け――!


モニター前のちなみを精一杯落とすつもりで、くりっとした目をただ見つめていた。


「いいよ。おなかもすいた~し。友介君のおごりで頼むよん!」


モニターの向こう側から彼女がウインクしてきた。


そして俺たちは電話番号とアドレスを交換し、賢二の思惑に合わせる為に、サンシャイン前で18時半に待ち合わせした。


そろそろ18時になる。これ以上、他の女と電話で話す気にはなれなかった。


ちなみを大分気に入ってしまったからだ。あの子と遊んでいたら元彼女の事なんか、即忘れそうな気がする。


いてもたってもいられず、賢二の居る部屋にお邪魔した。
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