最後の血肉晩餐
「南、もう病院を辞めちゃうのかな。一緒にやってきたから本当に心配だよ」


また一口と、ストローでアイスコーヒーを飲んだ。喉ごしが薄く、ほんのり苦かった。


「そうだな。取り合えず、ご両親に電話してからまた考えようよ」


「そうね……ただ闇雲に悩んでも仕方ないものね」


恵美のテンションをあげたかった。痣が余計に痛々しく見えて、ほっとけなかった。


「覚えてない? ここのZYXで一緒にデートしたこともあったよな」


マクドナルドの横にある建物を指差した。ZYX(ジークス)とはビルの3階にある、アイススケート2面くらいの広く大きなゲームセンターだ。


一階にはスーパーが、4、5階にはボーリング場になっていた。
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