最後の血肉晩餐
「ああ! そうだったね! よくUFOキャッチャーでぬいぐるみ沢山取って貰ったよね」


恵美の顔がパッと明るくなった。


「そうそう、お前がアンパンマンのキャラクター全種類欲しいっていうから、時間かけて取ったよなぁ~! あれどうなったんだ?」


「……捨てた。ごめんね。振られた私が持っていたら、未練たらしくて、おかしいでしょう?」


ショックな顔色を浮かべないように、冷静を装った。


「そうだったな。ちょっと行ってみるか?」

 
「うん! 前と変わってないかな! 行ってみよう!」


空になったアイスコーヒーの入れ物を二つ、ゴミ箱に放り込み、恵美の手を久しぶりに引っ張り、ZYXへ向かった。


懐かしいエレベーターで心が躍った。3階に着くと、やはり学生達で一杯だった。
< 320 / 672 >

この作品をシェア

pagetop