最後の血肉晩餐
 北赤羽の自宅のマンションに着いて、携帯を見たけど、返信メールは無かった。


お風呂に入った後も、テレビを見ている最中も、寝る前も、何度も何度も携帯を確認した。0時を時計の針が示し、もしかしたら誕生日おめでとう。のメールがあるかと思ったが、やはり期待は裏切られた。


朝起きて、すぐにメールを確認した。でもやっぱり返信はなかった。


「最近メールの返事さえも、あまりしてくれなくなった……」


色違いでお揃いのドコモの携帯さえも、むなしく感じた。寂しい気持ちのまま、着替えを済ませた。


いつも通り、朝御飯に鮭のおにぎりを一つ作り、食事し、勤務先の病院へ向かった。
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