最後の血肉晩餐
 ――カラカラカラ


静かに扉を開けた。


「いらっしゃい! あぁ恵美さん! 俺は来てくれたの嬉しいけど、彼氏は大事な日なのに今日も忙しいの?

はい、いつものここに座って! 座って!」


亮君のいつものイケメンスマイルが、今日は一層輝いて見えた。


「そうみたい。最近メールでさえ、返事があまりこないの……」


思いっきり肩を落としながら、ゆっくり椅子を引き、座った。


「そっか……取り合えずいつものこれでも飲んでて! 料理作るから。」


亮君はキープしてあったワインをグラスに注いでくれた。ワインをキープ出来るのは私だけの特権らしい。
< 351 / 672 >

この作品をシェア

pagetop