最後の血肉晩餐
「おまたせ~ごめんね! 明日はお店がお休みだから、沢山恵美さんの愚痴を聞けるからね!

そうそう、これこれ! 早く出したかったんだ」


そういうと板場の大きな銀色の冷蔵庫から、ピンクのドンペリを出してきた。


「俺からのプレゼント!」


「すごい……高かったでしょう?」


「いいのいいの! 常連さんは気になさんな!」


亮君は最高の笑顔で、コルクの栓を抜いた。


ぽんっと気持ちの良い音がし、蓋が開いたシャンパンをグラスに注ぐと、ワインに混ざり合った炭酸も楽しそうな音を奏でた。


「乾杯!」


二人はグラスをカチっと合わせた。
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