最後の血肉晩餐
 亮はカウンターに座りながら、ウインクをこちらに向けた。イケメンは見ているだけで、落ちてしまいそうになる。役得だ。


このワインは飲み慣れていないのもあって、酔いがますます進んだ。酔わないように、大好物のチェダーを口に放り込んだ。


「恵美さん、まだ連絡が来ないんだろう? 寂しくないの? そんな彼氏?」


「……寂しいよ。亮君と話をしていると、いつも寂しさを忘れちゃうけどね! あはは」


亮君は、鋭い眼差しで私を見つめた。その鋭さが、体をゾクゾクっとさせた。
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