最後の血肉晩餐
 病院にいると、昼にメールを確認することが多い。だけど今日はあまり、見る気もせずに、とうとう退勤してからのチェックになった。


なんでこんなに気が重いんだろう……好きだからこそ、罪悪感が生まれるってことなのかしら。


メールを見てみると、


――いつもの時間帯だろ? 病院の駐車場で待ってる。送ってあげるよ。


来てくれてたんだ。急がなきゃ……私は駐車場に向かい、別れ話をどう切り出すかを考えていた。


もしくは、これからの事をちゃんと向き合えたら……という願いもあった。ポジティブな感情とネガティブな感情が入り混じる。


「来てくれてたんだね。ありがとう」


いつも通りのワインレッドのバイクで迎えに来ていた。
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