最後の血肉晩餐
「返事がないから、伝わってるのか心配したよ。早く乗れよ。お前んちの近くの赤羽で御飯でも食べようか?」


「そうだね。そうしよう……」


受け取ったヘルメットをかぶりながら返事をした。


このバイクに何人女の子が乗ったんだろう。ふと思った。彼に聞くと、長く付き合った女は一人もいないって言っていた。


それって貴方の冷酷、傲慢さにみんなついていけなかったって事じゃないのかな?


私達は西口のこりゃうめぇという居酒屋へ入った。結局いつもと同じ場所だった。もうすっかり、私の誕生日なんて覚えてないんだろう。
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